大腸内視鏡

急増する大腸がん

もともと日本人には胃がんが最も多く、大腸がんはそれほど多くなかったのですが、食生活の欧米化に伴って大腸がんが急激に増えています。大腸がんは40歳代から増加し、60歳代の人が最も多くなっています。大腸がんになりやすい要素として、

1.大腸ポリープを指摘されたことがある。

2.家族に大腸がんになった人がいる。

3.潰瘍性大腸炎という病気にかかっている

などがあります。ひとつでも当てはまる人は要注意です。また、脂肪や蛋白、アルコールの過剰摂取、肥満、運動不足なども要注意とされています。

大腸がんの性質

大腸がんはポリープから発生する場合と、大腸粘膜から発生する場合があります。

大腸ポリープは大きいほどがんになりやすくなります。1cmを超えると20-30%、2cmを超えると40-50%にがんを合併します。

大腸ポリープや早期の大腸がんの時点ではほとんど自覚症状がありません。がんが進行すると血便、下腹部痛、便通異常などの症状がみられます。大腸がんは比較的おとなしい性質のがんで、早期発見にてほぼ100%治ります。しかも早期であれば開腹せずに内視鏡で治せます。自覚症状がないうちに見つけることが重要であり、便潜血反応が行われています。症状がなくても年に1回は便潜血の検査をうけましょう。

便潜血反応が陽性(血が出ていた)であった場合、大部分は痔によるものです。しかし約5%程度の方に大腸がんが見つかります。陽性であった場合、たとえ痔があっても精密検査(大腸内視鏡)を受けるようにしましょう。痔からの出血だと思って放っておいたためにがんが進行してしまっては大変です。また、便潜血が陰性(血が出ていない)であっても、大腸がんになりやすい要素のある人はできるだけ精密検査を受けた方が安心です。

大腸内視鏡の実際

やわらかい細い管(内視鏡)を肛門から入れて、大腸の内部を観察します。便が残っていると観察が十分できないため、下剤を使って腸の中を空っぽにする必要があります。以下に当院での大腸内視鏡検査の流れを示します。

検査前日

検査食を食べてください。
検査食を食べてください。
検査食を食べてください。
夕食後・寝る前 下剤を飲んでください。

検査当日

2リットルの下剤を飲んでください 飲んでしばらくすると排便が始まります。およそ5〜10回の液状の排便があります。排便がほぼ透明になったら下剤は終了です。
午後2時 来院してください。 検査着に着替えていただきます。使い捨てタイプのトランクを履いていただきます。
午後2時30分 ●検査を開始します。検査時間はおよそ30分です。
●肛門から内視鏡をそっと入れていきます。大腸の中に空気が入ると痛みが出やすくなり、また奥まで入りにくくなるので、当院では空気の代わりに水を入れながら進めていきます。
●検査中は一緒に内視鏡の画面を見ることができます。また、終了後には画面を見ながら詳しく説明を行います。

前日・当日に飲んでもよいもの
 お茶・ウーロン茶・麦茶・スポーツドリンク・コーヒー・紅茶・飴
 水分は多めにとってください。

前日・当日に飲んではいけないもの
 牛乳などの乳製品・ジュース類・アルコール類

最後に

誰でもお尻からカメラを入れられるのは嫌なものです。当院では、患者さんができるだけリラックスして検査を受けていただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。