消化器内科
次の症状がある方はご相談ください。
- 吐き気・嘔吐・胸やけ
 - 腹痛・背部痛
 - 便秘・下痢
 - 食欲不振・体重減少 など
 
消化器とは、口から肛門にいたるまで、食べた物の消化、吸収、排泄を助ける臓器です。
					具体的には食道、胃、大腸、肝臓、すい臓などが該当します。
					当院では、消化器内科医としての経験をもとに、最新の電子内視鏡や超音波などを用いて診療を行っております。
消化器は、がんのできやすい臓器で、一生の間に日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人が、がんになると言われています。日本のがん患者の1位が胃がん、2位が大腸がん、3位が肺がんです。
					胃がんと大腸がんはすぐに症状が出ることがありません。
					しかし、早期発見ができれば、ほとんど問題ありません。開腹も必要とせず、内視鏡で治療することが可能です。発育速度の違いから、1年に1回の胃内視鏡検査、3年に1回の大腸内視鏡検査をお勧めいたします。
当院では消化器がんの早期発見に全力を注ぎます。早期発見法が確立されている胃がん、大腸がんで手遅れにならないようにしましょう。
胃がんについて
胃がんの多くは、慢性胃炎から発生します。
					慢性胃炎の原因は、日本人のおよそ2人に1人が感染している、ピロリ菌です。
					現在、胃がんの主な原因は胃潰瘍の原因でもあるピロリ菌であることが明らかになりました。
					実際にピロリ菌を除菌すると、日本人の胃がんの発症率が1/3程度にまで抑えられることが証明されています。
一次予防としてピロリ除菌を行い、その後定期的な内視鏡検診を行うことができれば、日本人の胃がんによる死亡は激減すると考えられます。
					当院では積極的にピロリ菌の検査・除菌治療を行っております。
					自費診療となる場合もありますが、ぜひご相談ください。
大腸がんについて
急増する大腸がん
もともと日本人は胃がんの患者が非常に多く、大腸がんの方はそれほど多くありませんでした。
						しかし、食生活の欧米化に伴い、大腸がん患者が急激に増えていき、大腸がんは40歳代から増加し、60歳代の人が最も多くなっています。
大腸がんになりやすい要素
- 大腸ポリープを指摘されたことがある方。
 - 家族に大腸がんになった方がいる。
 - 潰瘍性大腸炎という病気にかかっている方。
 
など様々な原因が考えられます。ひとつでも当てはまる方は要注意です。
また、脂肪や蛋白、アルコールの過剰摂取、肥満、運動不足なども要注意です。
大腸がんの性質
大腸がんはポリープから発生する場合と、大腸粘膜から発生する場合があります。
						大腸ポリープが大きいほど、がんになりやすいです。
						1cmを超えると20~30%、2cmを超えると40~50%の確率でがんを合併します。
大腸ポリープや早期の大腸がんはほとんど自覚症状がありません。
						がんが進行すると血便、下腹部痛、便通異常などいくつかの症状がみられます。
						大腸がんは比較的おとなしい性質のがんで、早期発見ができれば治せる可能性の高い病です。
						しかも発見が早ければ、開腹せずに内視鏡で治すことができます。
						自覚症状がないうちに見つけることが重要で、便潜血反応という検査で発見していきます。
						命に関わることなので症状がなくても年1回は便潜血の検査を受けて早期発見を心がけましょう。
便潜血反応が陽性(血が出る)であった場合、多くは痔によるものです。
						しかし、約5%程度の方に大腸がんが見つかります。
						陽性であった場合、たとえ痔があっても精密検査(大腸内視鏡)を受けることをお勧めいたします。
						痔からの出血だと思って、放っておいたためにがんが進行してしまっては大変です。
						また、便潜血が陰性(血が出ていない)の方も、できるだけ精密検査を受けた方が安心できます。




